Quantcast
Channel: かわいいコケ ブログ I'm loving moss!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 261

コケを植え替える

$
0
0


今年も残すところあと1週間だ。
明日のクリスマスが過ぎてしまえば、
さらに加速度的に師走感が増してくるんだろうなぁ。

さて、そんな年末の最中、久々にコケの植え替えをやってみた。

きっかけは2週間ほど前に母がくれたカンハタケゴケ。
カルチャースクールのハイキングで植物に詳しい先生(とくにコケやキノコ、粘菌に造詣が深いそうだ)から
「娘さん、コケ好きなんでしょう」とハイキング先で見つけたのを持たせてくれたそうで、それが私の手に回ってきた。


▲カンハタケゴケ。2週間前はもっとぷっくりとして元気そうだったのだが、なんだか最近痩せてきた模様。

たしかにコケは好きだけど、私はコケを育てるのが実は苦手だ。
正直、目をかけてあげたものほど、うまくいったためしがない。

だから普段から積極的に苔玉や苔鉢を買ったりしないし、
今わが家にあるのは、お付き合いやご厚意でいただいたものばかり。
そしてそれらの中でも結果的にわが家のベランダ環境を気に入ってくれたコケだけが残っている。

コケという生き物は見ているとなかなかの頑固者、堅物だ(と思う)。
他の植物(例えば世に広く出回っている観葉植物と言われている類)のように
与えられた環境が厳しくても妥協してなんとかそれなりにやっていこうという精神がない。
気に入った場所じゃないとすぐ逃げていく(イキイキしていたのが数日でダメになることがよくある)。

また私もそんな彼らのためにあれこれ努力するのは苦手。
もともとが「尽くすタイプ」じゃないからしかたがない。。。
だから来る者拒まず去る者追わずで、
少人数でも相性のいい子が残ってくれればそれでいいと思っている
(思い返せば人間関係もほぼこれと同じかも…)。

さて話がそれてしまったが、そんなわけなので、その名の通り畑や田んぼなど
湿った土上に常住するカンハタケゴケが、マンション3階のわが家のベランダで(しかも私のもとで)
うまく育つのは大変厳しいと思うのだが、湿らせたティッシュを入れたガラスケースに入れていたら、
なんだかカビてきたので(過保護にしていたらこの通りだ)、ここは心を鬼にして外に出してみることにする。


▲湿ったティッシュを敷いたガラスケースの中にペットボトルの蓋を台座にし2週間ばかりをすごしてきたカンハタケゴケ。
 周りの小さな緑は極小化してしまったイチョウウキゴケだ(詳細は後述)。


そしてこの際だから、私のものぐさのせいで土植えの機会を逃していた
いくつかのコケたちも植え替えてみることに。

<イチョウウキゴケ>


これのどこが!?と思われるでしょうが、以前は↓こんなに↓元気だった彼ら。



水を入れた鉢に入れ、1年以上ベランダで元気でいてくれたのだが、
この夏にうっかり水を切らしてしまったところ途端に小型化。
水を足してやるも次第に消滅し数が激減・・・(なぜだか原因はわからない)。

あまりの小ささにこのまま水の中に漂わせていると見失いそうで、
ダメもとで残った子たちを湿ったティッシュを入れたガラスケースに入れて様子を見ること半年。
なんとか成長をやめることなく極小ながらも生きながらえているという現状。

イチョウウキゴケはもとは田んぼでよく見られるコケで、田んぼの水が抜かれても土の上で育つことができる。
同じくイチョウウキゴケを育てている東京に住むコケ友Aちゃんのアドバイスも受け、
ものは試しと土の上で育つかどうかチャレンジしてみることにする。


▲わが家の中で一番小さな鉢(ルーペとほぼ同じサイズ)の上に載せてみる。でも、すでにどこにいるのやら…。
 ティッシュからどうしても離れないものはティッシュごと土に載せる。

なお、土は田んぼの土が用意できなかったので赤玉土。ますますうまく育ってくれる気がしない…。
心配なので植え替えは全体の半分。残り半分は引き続きガラスケースで様子を見ることにする。


<スナゴケ>


これは静岡に住むコケ友Tさんが作ってくれたスナゴケ栽培キット。
2年ほど前にいただいたのだが、なかなか開封せずそのままにしていたもの。

鉢も数種類の用土もすべてセットにしてくれているので、説明書にのっとって順番に入れていくだけ。
鉢の底に敷く網まで用意されていて、ものぐさな私にはなんとも至れり尽くせりな便利キットである。

  
▲(左)2年前にいただいたものなのでスナゴケがやや褐色化してしまっているのだが…用土の上にほぐして撒いてみる。
 (右)コケが飛ばないよう最後に砂をかぶせる。


<ギンゴケ>

▲赤玉土をメインに鹿沼土を加えたものを鉢に入れ、細かくほぐしたギンゴケを撒く。
 風で飛ばないように上から粒の大きな鹿沼土と多肉植物用土をふりかける。

東京から関西に引っ越して新しいベランダになってからでも、
へそを曲げることなく生育しているギンゴケ。3~4年物。

静岡から持って帰ってきたただの溶岩石に水をかけ続けていたところ、
おそらくわが家の近所から飛んできたのであろうギンゴケの胞子が付着し、気づけば群落を築いていた。


▲何もないただの石からコケが生えてきた!? まるで魔法のようで最初に見つけた時はかなり嬉しかった。


▲石の凹み部分にたまったホコリや土を頼りに根付いたと推察。

実はもう一種、ハリガネゴケらしいコケも居ついたことがあったが、
ここ半年はギンゴケしか見当たらない(それこそ新しいベランダが気に入らなくなって逃げてしまったのかも)。

これも一部を今回土に植え替えて苔鉢になるかどうか試してみることにする
(蟲文庫・田中美穂さん著書の『苔と歩く』P90-91のように育ってくれるのが理想なのですが…)。


さてはて、これからどうなることやら・・・。
とりあえず風が直接当たらないように他の植物を植えている
大きな鉢でこれらの苔鉢を囲み、半日陰の場所に置く。
寒い時季の植え替えなのでただでさえ成長は遅いと思うのだが、
春にはまた成長経過を記したいと思う。


≪おまけ≫


コケの植え替えをしていたらリトープスの鉢をうっかり倒してしまい、
ついでだからとこちらも土を新しくして植え替え。

プリプリと大きく元気のある子たち(○印)と、
あまり育たず皺がよりがちな子たち(△印)に分けて、
今後どうなっていくか様子を見ることにする。


あと、そうそう。おそらく今年のブログ更新はこれが最後になりそうだ。

このブログをいつも読んでくださっている方、
気まぐれ更新なこのブログにお付き合いいただきありがとうございました。
来年ももれなく気まぐれ更新になること間違いなしとは思いますが、
また気軽にのぞいてやってくださいませ。来年もどうぞ楽しいコケライフを☆



▲最後に。MOSS-T PROJECTのコケTシャツをお求め下さったKさん。 

 実名は明かせませんが、なんとなんとKさんのKは「苔」、つまり名字に漢字の「苔」がつくお方なのです!!!
 Tシャツをお申込みいただいた時はそれはもう驚いたのなんの!(そしてもう一生途切れることはないであろう羨望の眼差し)
 
 Kさんはこのブログのプロバイダーでもあるgooのスタッフ様なのですが、
 苔な方がコケTシャツを着てくださっているという稀有な事実が嬉しくて
 ご本人から許可をいただき着ている姿を掲載させていただきました。→gooのツイッターでも公開中☆
 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 261

Trending Articles