▲屋久島のスクープ映像。ま、まさか!こんなことが!? 水面の上を歩く小原さん。
屋久島2日目は沢登りへ。
初めて屋久島を訪れた時から変わらず、
今回もワイナックのエコツアーにお世話になる。
4回目の屋久島にして、
実は沢登りは今回が初めてだ。
高校時代は水泳部だったので水に入ることや泳ぐことには抵抗はないのだが、
やはり流れのある水の中を?登る?ということには慣れていない。
すべったり転んだりしないかしら。
みんなに迷惑かけないかしら・・・
と、水に入る前からドキドキ。
しかし、そんな精神状態の中でも、ちゃっかりルーペと
耐水性のカメラは持ち込み、コケを見る気は満々である。
▲この日のパーティーは、私たち夫婦とカップルがもうひと組。右端はガイドの小原さん。
この日のガイドは私の中の?屋久島のコケ師匠?ことワイナックの小原さん。
小原さんは初めて私が屋久島を訪れた7、8年前に
たまたまガイドをしてくださり、コケの魅力を教えてくれた、
私がコケが好きになるきっかけを作ってくださった人だ。
「今日はコケの方はどうでしょう?」
と小原さんにたずねると、すかさず、
「水の中に生えるホウオウゴケが見れますよ」
とニヤリ。それを聞いて私もニヤリ。
しかし、水中でコケを見るのは陸の場合と勝手が違う。
流れのあるところ、全身でへばりつかないと見えない岩場の影など、
いつものようにすぐにはコケに近づけない。
さらに、水中では「安全確保」が第一。
激しく水が流れ落ちる岩場を登るときは
足を踏み外さないよう慎重に。
でも岩のない水位が深い場所では、
大胆にざぶんと飛び込んで、
楽しむことへのチャレンジも忘れずに。
そんなこんなで、ほどよい緊張感の中、
沢の奥へ奥へと進みつつ、
目では常にコケチェックを欠かさない。
足場が安定した場所があれば、
近づいていきつぶさに観察する。
▲ホソバオキナゴケが川沿いにモコモコと。
▲ホウライスギゴケ。コセイタカスギゴケによく似ているが、屋久島ではこっちの方をよく見かけた。
▲おそらくクモノスゴケ。
流れが比較的緩やかなところには、小魚やエビもいた。
▲コケに夢中だったため、何エビなのか、名前を聞くのをうっかり忘れる。
また、私が岩場のコケに夢中になっている一方で、
パーティーのメンバーも各々、沢を満喫。
▲ロッククライミングが趣味の夫は、川に足を付かないように、岩の隙間に足をかけて岩壁を渡る。
▲同じく関東からお越しの女性(悔しいことに名前を失念・・・)。高い場所から水をめがけてジャーンプ!
▲果敢に滝に近づく小原さん。
▲小原さん、川沿いの藪を分け入り「ほら見て。ここは竹にもコケがつくんですよ」
▲両手に胸をあてて・・・ざっぱーーん!! 滝は天然のウォータースライダー。
すごいスピードなのだが、楽しくて私も2度やってしまった。
コケ見も、まだまだー。
▲ホウオウゴケの一種。コケの多くは水中も平気。
▲同じくホウオウゴケの一種。こちらは水辺に生えている。
▲キダチヒラゴケ(おそらく)。名前のとおり(この場合は木ではなく岩だけど)、立ち上がるように生えている。
▲こちらも岩場から立ち上がるように生えていたキブリナギゴケ(おそらく)。繊細で美しかった。
▲ヒシャクゴケの一種かな?!
体が水中に入った状態で撮影するのは
けっこう難しく、ブレまくりでしたが・・・。
とにかく安全第一と気を張りつつも、
水遊びにコケにと熱中した一日だった。
それにしても屋久島から帰って早1か月。
東京はすっかり肌寒くなってしまったなぁ。
水の中で踊ったあの日が懐かしい。
▲この日の夕食は、屋久島専門誌「屋久島ヒトメクリ.」のカフェにて。白身魚のカルパッチョ。
「屋久島ヒトメクリ.」では去年の号で拙著を紹介していただいたご縁である。なので編集長の佐藤未歩さんにもこの日、ご挨拶できてうれしかった。
●おまけ
そうそう、トップの画像の水面を歩く小原さん。
タネ明かしをすると、画像右下にご注目。
丸太が水中に渡されていて、その上を歩いているのデシタ。