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Channel: かわいいコケ ブログ I'm loving moss!
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奥入瀬コケ紀行(モス・プロジェクトその1)

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▲ホテルから見た十和田市内の日の出。11/7に十和田市入りし、この日は翌11/8。これから奥入瀬渓流へ向かう。


自分の中の今年いちばんの大仕事、青森県十和田湖・奥入瀬(おいらせ)渓流で行われた
モス・プロジェクト」の講習が11月11日に、無事に終了した。

今年前半、お話を頂いた時から背負っていた重い肩の荷が
ようやく下りて、いまはとにかくホッとしている。

というのも、今回私がモス・プロジェクトから頼まれた
お仕事は自分には過分な大役であったのだ。

私よりもよっぽど自然に詳しい地元のネイチャーガイドの皆さんに
コケの話をしなければならないということ。

しかも6月から毎月のように名だたるコケ研究者の方々が
現地調査や講習会を先に行ったあとにだ。

「これはえらいことになったぞ…」


とはいえ以前から、奥入瀬は世界遺産で有名な白神山地と並び、
自然が大変美しい場所であると聞いていた。

これはまだ現地へ行ったことのない私にとってはとても大きな魅力であり、
そこにどんなふうにコケたちが生きているのかぜひ見てみたかった。

さらに、今回奥入瀬に招かれたメンバーの中に、
屋久島でエコツアーガイドをされ、最初に私にコケの魅力を教えてくれた
自分の中の?屋久島のコケ師匠?こと小原比呂志さんもいらっしゃるというではないか。


「奥入瀬というまだ行ったことのない土地へコケトリップできる!」

「小原さんに会いたい!」

このなんともよこしまな2大欲望に負けて、

「コケって魅力的だよ、面白いよという話しかできませんが…」

と先に申し訳を立てた上で、お引き受けしたのだった。


しかし、4泊5日の遠征から帰ってきていま、
プロジェクトスタッフの皆様のサポートを大いに受けつつ
どうにかこうにか自分なりにお役目を果たすことができたと
少なからず手応えも得てホッとしていると共に、
それ以上に、現地で私が吸収させてもらったことがいかに多かったかを
毎日噛み締めるようにしてここ最近すごしている。



▲奥入瀬渓流にて。画像右端にいるのは、コケを見る人々。


夜寝る前になると必ず布団のなかで奥入瀬での
しあわせな経験を少しずつ思い出す。

それを心の栄養にして生きている。

自分にはかなり大役だったけど、思いきって行ってみたことで、
結果的に、幸運な原点回帰をさせてもらった。そんなコケトリップだった。

これから何回かに分けて、現地の様子や自分がそこで感じたことをレポートしたいと思う。



▲奥入瀬の森の切り株に生えていたコケたち。今日の方向を向いて。

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