今年に入って初めてのブログ更新です。
少々遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年はやはり巳年ということで、トップの画像はジャゴケ(蛇苔)。
撮影場所は、もはや私の中では第二の故郷と化してきた
赤目四十八滝だ(年間パスポートも買っちゃったしw)。
年末年始は毎年、実家の神戸に帰っているのだが、ひとたび関西の地に足を踏み入れると
「赤目のコケたちはどうしているだろう…」と気になって仕方なくなり、
寒さは承知で、大阪と名古屋をつなぐ近鉄電車に飛び乗ったのは1月3日のこと。
赤目四十八滝は大阪・鶴橋から1時間強ほどの赤目口駅が最寄りで、
そこからバスまたはタクシーで10分ほどのところにある渓谷である。
滝こそ凍っていなかったとはいえ
この日の気温は氷点下で、やはり寒い。
日陰がちなところはすでに氷が張っている。
▲赤目四十八滝の守り神、赤目ちゃん(と勝手に呼んでいる)も健在。
「モー、お正月だからお賽銭いっぱいいただいちゃったワ!」
この日は、「巳年のシンボル、ジャゴケの様子はどうかなぁ」ということで
毎回行けば必ずチェックしているコケスポット、
「ジャゴケ.vs.ムクムクゴケ」の場所へ直行してみた。
▲生命力が強くはびこり精神旺盛なジャゴケと、かわいいくせにあつかましい性格のムクムクゴケ、
両者が拮抗しながら共存しているという、私の中では注目のコケスポットのひとつである。
※「ジャゴケ.vs.ムクムクゴケ」の詳細についてはこちらのレポートをご参照あれ→ ●ジャゴケ.vs.ムクムクゴケ
▲この日は、寒さでつららができていたジャゴケも。
ジャゴケは現在ほとんどの図鑑で「ジャゴケ」としか掲載されていないが、
実は細かく見ると特徴の異なる複数種のジャゴケが存在しているという。
それを知ってから、行く場所行く場所で出会うジャゴケは
以前よりも注意して見るようにしているのだが、
そういえば、ここの斜面に生えたジャゴケが何者かはまだチェックしていなかった。
さて、これいかに?!
▲裏返してみると腹面が赤紫色である。
おそらく「ウラベニジャゴケ(裏紅蛇苔)」ってやつではないかしら。
さらにあたりに生えているジャゴケをよく見てみると雌株から、
傘状の雌器托(しきたく)がついているのがわかる(傘の頭だけ見えている)。
▲突起のようなものが見えますよね。それが雌器托、傘の頭部分です。
▲アップで見たところ。
春になると胞子を飛ばすために、
今度はこの傘の下から急速に柄が伸びてくる。
いまは背丈も低く縮こまっているけれど、
きっとこれも寒さを乗り越えるための術なのかもしれない。
もう少々の辛抱ですよ、ジャゴケさん。
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▲ちなみにこちらが春のジャゴケで、柄をのばしたところ(同じ場所で撮影。「苔暦2013」より)。
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また、こちらはムクムクゴケのアップ。
▲乾燥しているので、毛(実は細かい葉なのだが)のモコモコぶりが他の季節に見るよりもきわだっていた!
そんなこんなで、冬にも冬ならではのコケの顔があり。
いつもはのんびり寝正月なのだが、思いきって行ってみてよかった。
赤目四十八滝のコケたちよ、新春から物好きな私の相手をしてくれてありがとう。
寒さを耐えている中、好き放題のぞきこんで申し訳ありませんなぁ。
最後に余談。
ここ最近は普段のライター仕事のかたわら、
「苔暦2013」をご注文いただいた方への発送やら、
寒中お見舞いを出したりやらで、机に向かって作業する日々が続いている。
※「苔暦2013」は1月いっぱいまで受付予定です。
そして空いた時間はできるだけ、読書。
去年はなかなか本が読めなかったから、
今年はたくさん本を読む年にしたいなぁ。
すでに部屋のほうぼうには積み重なった本たちが
「早く読んで」と順番を待っている。
ちなみに多くのコケ好きの方がご存じのことと思いますが、
こんな本が昨年の秋に出版されています。
▲「コケの自然史」
ご多分にもれずこの本も「順番」に並び中。
来月には手をつけられると思うのでちょっと待っててね。