▲日本庭園の定番・スギゴケが青々と広がる根津美術館の庭。
もう先月のことになるのだけど、
仏像好きの友人Tちゃんに誘われて、
南青山にある根津美術館を初めて訪れた。
▲こちらが根津美術館の入り口。
今回の目的は↓これ↓。
▲「春日の風景 〜麗しき聖地のイメージ〜」
どうも私たち二人、前から「聖地」というものが気になってしかたがない。
仏像好きのTちゃんはもちろん仏教や神道の観点から。
そしてコケ好きの私は、日本で聖地と呼ばれる場所(森や渓谷そして社寺仏閣など)が
なぜか不思議とコケが豊富、イキイキしていることが多いとある時から気づき、
コケと聖地ってもしかしたらなにか関係性があるのかしら?とかなんとなく思っているわけである。
さて、Tちゃんいわく
「ココの美術館は展示もいいし、カフェのハンバーグもおすすめだけど、とくにお庭はバードちゃんが絶対好きそう!」
とのこと。
根津美術館の敷地はなかなか広いのだが、
美術館自体は敷地のはしっこにあって、
あとは池や茶室も有した広大な日本庭園が広がっている。
▲向こうに見えるのが茶室。
竹林、カエデ、イチョウなどが連なる林の中を歩いていくと
これまた美術館の展示物の延長かと思われるような
趣深い石造物が点々と置かれていて、
さらにその側面や足元にはコケたちがふくふくしていた。
▲雨上がりだったため、余計にコケの緑が濃い。
▲仏像様たちのからだにまるで衣のようにまとわるコケたち。
▲コケに覆われた石灯籠。だれが置いたのか、頭にギンナンが。
こちらはちょっとまだコケ足りないように見える石灯籠。
しかしこの中にも実は旬なコケたちが・・・
▲どこだかわかりますか?
▲そう、あたま!
▲さらに近づいてみると、このとおり若い?がつんつんと。
▲庭園内で出会ったコケの面々。
美術館も楽しめて、コケ好きには庭でコケ散歩ができる。
たっぷり時間に余裕をもってまた訪れたい場所だ。
ちなみにお昼はTちゃんおススメのハンバーグを食べたが、
ジューシーでほどよいボリューム。
こちらもリピートしたくなる美味しさだった。
●おまけ
最寄りの表参道駅から根津美術館へ向かう途中に通るプラダのブティックは、
水晶体のような奇抜な建物(写真左)にも驚かされるが、
実は建物の前にスナゴケと思われるコケが緑化のため(?)に植えられている(写真右の茶色っぽい壁面)。
ここ数年、時々チェックしているが、あまり元気に繁殖している様子はない。
しかしまったく枯れるというわけでもなく、鳴かず飛ばずな感じ。
なにかケアを施せばもう少し状態はよくなるのだろうか。
せっかくならもっとモコモコさせてほしい、と前を通るたびに思う。