似てない双子。
▲2つのコウヤノマンネングサ。8月・奈良にて。 1週間と1日ぶりの「出会えてうれしかったコケ」シリーズ。 前回に引き続き、コウヤノマンネングサ(普通サイズ)。 コケって潤っているときと 乾燥しているとき、全然風貌がちがう。 見つけたときに図鑑と照らし合わせても 図鑑のコケはたいがい潤っているので、 乾燥気味のコケだと、判別がつかないこともしばしば。 この左右のコケも見た目がかなり違うが、...
View Article段階を踏んでまずい、オオカサゴケ。
▲オオカサゴケ。大型でコケの中でも非常に美しいコケの一つといわれている。8月・奈良にて。 コケ研究者の間では「コケはまずい」とよく言われる。 私も『コケはともだち』を書く際に、 去年、ジャゴケ、ホソバオキナゴケなど 何種類かのコケに「ごめんなさい」をして、 実際に味を確かめてみりした。 いろんな味があったけど、 総じて言えば、やはりまずかった。 でもそんなコケの中でも 「とりわけまずい!」...
View Articleアゲアゲなエゾチョウチンゴケ
細々と続けてきた「出会えてうれしかったコケ」シリーズ。 今回がようやくラスト!(長かった〜) 最後は奈良大会の時に出会ったコケではなく、 7月の長野コケフォーレとのきに出会ったこの方、 ▲エゾチョウチンゴケの雄株 なんといっても特徴はこのツンツンと針のように おてんとさまに向かって伸びる無性芽! ※無性芽 個体の一部から生じる新個体となる芽。...
View Articleキノコたち虫たち地衣類たち。
▲おてんとさまに向かってコケが?をのばしている脇で、ひっそりと黄色いキノコが…。奈良にて。 コケの写真を撮っていると、 コケ以外にもいろんな生き物と出会う。 それはたとえばキノコ、たとえば虫、たとえば地衣類。 長野・奈良に行ったときに撮った写真が たくさん出てきたので載せておこう。 ※種類は全然わからないのであしからず。むしろ名前がわかったら教えてください。 ▲森のサンゴ...
View Article【告知】第2回:コケときのこの観察会
7月に行われたイベント第2弾を11月6日(日)に 再び東京理科大で行います。詳細は以下の通りです。 なお、ゲスト講師は前回と同じく、 「コケ雑記」「キノコ雑記」の浅井さんと私です。 午前中にミニ講習、昼食後に外で観察といった流れで、 内容的には前回とほぼ同じになるかと思います。 -----第2回 コケとキノコの観察会--------------------------------------...
View Articleコケ界の異色イベント「苔道入口」開催。
▲『苔道入口』の出演者たち。左から石倉良信さん、私、苔路姉妹の葉子さん、和子さん。 久々のまともな更新です。 秋になるとまたコケが見頃になり、 あちらこちらへ“コケ見”に行っているので、 つい更新がおろそかに・・・。 まぁそうはいっても 相変わらずマイペースにいきます。 さて、まずは先週土曜日に行われた コケイベント、『苔道入口』のレポートから。 今回のイベントは、長年シティー派のコケを愛し、...
View Article雨の中の「第2回 コケとキノコの観察会」
▲雨降る中、スナゴケを観察。すっかり葉が開いて緑も鮮やか。 あっという間にもう11月。 ここ2日ばかりは終日肌寒い東京である。 ついこないだ長袖Tシャツを押し入れから出し、 次にセーターを出し、ストールを出し、 いよいよコートも出動させねばかなんて 外に出る支度をするたびに考える今日この頃。 最近は空気も澄んできたせいか、 夜空の星がきれいに見えるようになった。...
View Article「発見!コケティッシュなヤツら」、発売中です。
▲ででーん! いま発売の『週刊朝日』に掲載のコケグラビア。 むかしから、人のことだとおせっかいなくらい身を乗り出すのに、 どうも自分に関することとなると宣伝したり、アピールしたりするのが苦手で。 すっかりお知らせが遅くなりましたが、 じつはいま発売の『週刊朝日』に 3ページのコケ特集が掲載されています。 しかもなんと、「コケの美しさを知っていただきたい!」という出版社側のご意向で、...
View Article庭園必見!の根津美術館
▲日本庭園の定番・スギゴケが青々と広がる根津美術館の庭。 もう先月のことになるのだけど、 仏像好きの友人Tちゃんに誘われて、 南青山にある根津美術館を初めて訪れた。 ▲こちらが根津美術館の入り口。 今回の目的は↓これ↓。 ▲「春日の風景 〜麗しき聖地のイメージ〜」 どうも私たち二人、前から「聖地」というものが気になってしかたがない。 仏像好きのTちゃんはもちろん仏教や神道の観点から。...
View Article【告知:12月10日(土)】苔ざかりの君たちへ、上野でコケのサイエンスカフェ開催!
どうですか、このタイトルのインパクト!!(えっへん) 12月10日(土)に東京・上野にある国立科学博物館にて、 コケについてのサイエンスカフェが催されます。 コケに興味のある方、ぜひ参加してみませんか? 講師は、国立科学博物館の陸上植物グループのグループ長であられ、 さらに現在、日本蘚苔類学会会長も務めておられる樋口正信さん。 ●詳細は↓こちら↓...
View Articleドングリの休息場所。
▲スギゴケとドングリちゃん。9月の新潟にて。 ここしばらく、体調を崩していて このブログの更新もままならず・・・。 でも、やる気だけはうずうずしているので(書きたいコケネタもいくつかあるし)、 今日はとりあえず画像メインの短縮版を。 布団の中でパソコンをいじりながら、 撮りためたコケ画像を整理していたら出てきたのがこの画像。 スギゴケのフカフカベッドの上でお休み中のどんぐりちゃん。...
View Article今年ももう残すところ・・・
▲「目玉おやじたちの襲来!?」と見つけた時に思わず興奮したタマゴケの?。 2週間くらいになってしまった。 早かったようで長かったような気もするこの1年。 みなさんにとって、どんな年でしたか? 毎年この時期になると、この1年自分がいったい何をしてきたのかと 時間の流れ方を、ぼんやりと照らし合わせてみるのだけれど、 結局、行動の流れと時間の流れがどうも一致していないような...
View Article辰年の年賀状。
▲お仕事関係やコケ関係の皆様に送った今年の年賀状。私の大好きなコケの一つ、ヒノキゴケ。 今日はこの冬一番の寒さとか。 あ、遅くなりましたが、 新年明けましておめでとうございます。 コケ好きの皆様においては、 苔むしておめでとうございます(笑) 皆々様にとって辰年が実りある 心温かな年となりますように。 おかげさまで私のほうは 年末から崩していた体調も回復し、 心身ともに元気になりました。...
View Articleコケ色レッグウォーマー
▲コケ色レッグウォーマー(右)&アームウォーマー(左)。そして外でのコケ観察に必需品ののルーペ(Vixen)とコンパクトデジカメ(リコーCX5) この冬はレッグウォーマーにはまっている。 レッグウォーマーは数年くらい前から 若い女性たちを中心に流行っていたようだが、 私自身は首やお腹を温めることには執心しても、 すねおよびふくらはぎを毛糸で覆ったところで 正直、前者2つのそれほど効果を...
View Article祝!キノベス28!
先日、拙著『コケはともだち』でお世話になった リトルモアの編集者Tさんより、嬉しい知らせがあった。 なんと拙著が「キノベス!」に入ったというのだ。 「キノベス!」とは、紀伊國屋書店が毎年1月に行っている企画で、 過去1年間に出版された新刊を対象に、書店全スタッフと選考委員で ?お客様に全力でおススメしたい本ベスト30?を投票で選び、公表するというもの。...
View Articleコスギゴケの白い帽子の秘密
はじめに書いときますが、 今日の記事は長文、 そしてなかなかマニアックですヨ。 ------------------------------------------ コケ探しをしたことがある人なら、 庭や公園などで一度はその姿を見かけたことが あるだろうコスギゴケ。 また、コケに興味のない人でも、 理科の教科書でその名前だけは 聞いたことがあるかもしれない。...
View Article海外のコケトピック
▲初春のジンガサゴケの胞子体。もう少しすれば茎が伸びて笠が開く(2010.2.下旬 鎌倉にて) 先週は晴れの日が多かったのに一転、 今日の東京は雨のち曇り。 ただ、雨は少しずつやわらかくなっていて、 もうすこし空気がゆるんだら 春の雨へと変わっていくのだろう。 わが家のコケ鉢のコケたちも ひそやかな春の気配をいち早く感じてか、 先月から胞子体をのばし始めた。 本当に鉢に顔をぐっと近づけないと...
View Article冬の赤目四十八滝へ(前置きみたいなもの)
▲雪から顔を出したオオカサゴケ(2012.2 赤目四十八滝) 少しばかり更新がとだえていた当ブログ。 実はここ何日か、私の中の?コケ聖地?のひとつである 赤目四十八滝(三重県)のコケたちに会いに、苔旅に出ていました。 帰ってきてとりあえずの感想、 「いやー、(寒かったけど)行ってよかった!」 現地は予想以上の積雪で、 滝も川も一部は凍って そこここはつららだらけ。 しかしこの季節ならではの...
View Article冬のAKM48 その1
▲雪をかぶったタマゴケ。 赤目四十八滝は三重県名張市に位置する渓谷で、 そのむかし伊賀忍者の修行地でもあったという隠れ里。 そのせいかいまでも交通がなかなか不便だ。 車で行くならまた違うのかもしれないが、 残念ながら当方免許ナシ。電車とバスだけが頼り。 今回は実家のある神戸に泊まってから向かったので、まずは大阪・JR鶴橋駅へ。 そこから近鉄線に乗り換える(関東からの場合は名古屋から行けます)。...
View Article冬のAKM48 その2
▲雨上がり。葉がぬれていつにも増してつややかなホウオウゴケ。 すでにお気づきの方もいるかもしれないが、 前回からタイトルにつけている「AKM48」とは、 もちろん「赤目四十八滝」のことである。 言わずもがなこれは、いま全国のアイドルオタクの心を わしづかみにしているアイドルグループ「AKB48」とかけているわけだが、 そう言ってみたくなったのは語呂のよさのみならず、...
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