新型コロナウイルスの感染状況や国の対応が日々刻々と変化していて、目が離せない。経済の行方も極めて心配。
とにかく必要以上に不安にならず、日々できる予防をし、情報を正しく見極めて活用できるよう心がけるしかない。
この事態が一刻も早く収束し、世界に穏やかな日々が戻りますように。
さて、このような状況なのですが、4月のコケ観察会のお知らせです。
神戸のシンボル、六甲山(摩耶山)にて初心者向けコケ観察会をさせていただきます。
●「摩耶山コケトリップ」 (詳細・お申込みはこちらのサイトへ→ ☆)
------------------以下、申込みサイトより抜粋---------------------------------
摩耶の森でしたたかに生きるコケ。どんなコケに出会えるのでしょうか。
藤井久子さんと摩耶山をじっくりと「コケトリップ(コケ観察を目的とした散策)」をします。
どんなからだをしているの?どうやって増えるの?など、コケの知られざる素顔が明らかに!
変化に富んだコケのライフサイクル、今回は春の様子を観察します。
魔法の道具ルーペを使って美しいコケの小さな世界に迫ります。
コケ好きな方も、最近コケが気になる方も、初めての方もぜひご参加ください。
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●日時:2020年4月22日(水曜)11:00~13:00(10:30~受付)
●集合/解散:まやビューライン星の駅
●参加費:1,300円(資料、保険込)
●定員:15名(要申込)
●持ちもの:
軽食(おにぎりやおやつ)、飲みもの、虫よけ、筆記用具(ある方は…ルーペ、カメラ、図鑑、霧吹き)
※歩きやすい靴、動きやすい服装、帽子、長袖、ヒザをついたり座って観察する事があるので汚れてもいいズボン
●小雨決行
※大雨の場合は中止。中止の場合は前日にご連絡します。連絡がない場合は決行します。
※まやビューラインが運休の場合は中止します。運行状況はこちらをご覧ください https://koberope.jp
●その他:※お子さま連れで参加をご希望の方はご相談ください
●問合せ:monte702まで 078-882-3580 info☆mayasan.jp ※ ☆を@に変えてください。
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幼い時から六甲山の麓で育ってきた身としては、まさかこの山をフィールドに観察会をさせてもらうことになるなんて思ってもみないことで、なんとも感慨深いです。
普段は旅好きが高じてあちらこちらへとコケを求めて遠方に出かけてばかりで、六甲山は意外と未開拓。
先日の下見では面白いコケたちと出会えて「灯台下暗し」な発見がたくさんあったので、当日もどんなコケが見られるか楽しみにしています。
まだ1か月以上先ですが、とにかく今現在がこういう社会状況なので、直近の状況次第では「延期」の可能性もありますが、
その際はお申込みいただいた方お一人おひとりにご連絡・ご相談させていただきたいと思います。
申込み受付はすでに始まっていますので、ご興味のある方はぜひお早めにお申込みを。 どうぞよろしくお願いします。
※お申込みはこのブログでは受け付けていません。こちらのサイトへお願いします→ ☆
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続いては、個人的に嬉しいニュースを。
2020年2月14日付で『知りたい 会いたい 特徴がよくわかるコケ図鑑』(家の光協会)がおかげさまで9刷目に入りました。
なんとこれで累計部数は2万3000部強となったとのこと。自分でもにわかに信じられない!
なお、今回の増刷に伴い、本書掲載の「トラノオゴケ」はヒラゴケ科に再編入したことや(ここ何年かでコケのグルーピングが大きく変わってきています)、
「ジャゴケ」はマツタケジャゴケを含む4タイプあること等、あと何ページか情報を最新のものに更新しています。
もしお手持ちの図鑑がフィールドでかなり使い込んでおられるようでしたら、ぜひ保存用に9刷目をお手元に置いていただければ幸いです!
最後にコケ情報です。
コケ関係で新刊が出ていますのでご紹介します。
大阪自然史博物館発行のミニガイドシリーズの最新刊で、『町中のコケ基本50種』。
著者は道盛正樹さん(岡山コケの会関西支部代表)と写真は左木山祝一さん(『コケの国のふしぎ図鑑』著者)のお二人。
編集は同博物館の植物研究室の横川昌史学芸員、イラストはコケ研究対象にされ主に関西で活躍されている栄田久美さんです。
もうこれは買うしかないでしょう!
大阪を中心に町中で見られるコケの図鑑です。
コケ観察の基本やコラム等の情報も充実していて、何よりハンディサイズで鞄にしのばせやすい!
初心者はもちろん上級者にもおすすめしたい1冊です。
同博物館で販売中はもちろんのこと、オンラインミュージアムショップでも購入できますよ。
そして、オススメもう1冊。現在発売中の山岳雑誌『岳人』が屋久島特集号です。
私の〝屋久島のコケ師匠〟でありカリスマネイチャーガイドのYnac・小原比呂志さんも執筆されています。
ページをめくるたびに屋久島にまた行きたくなる・・・で、いつもはコケばかり見ているけど、これを読んでしまうと沢登りもしてみたくなるなぁ。